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「老ナルキソス」が上海クィア映画祭2018(SHQFF)のアジア短編部門8作品に選出され、9月23日に行われた上映と授賞式に行ってきました。


主演の田村泰二郎さん、川勝プロデューサーと共に深夜の羽田を出発し少し蒸し暑い浦東国際空港についたのが朝の5時。市内に移動し、唯一開いていた小さな食堂へ。通勤前の地元のお客さんで賑わう中、身振り手振りの見様見真似であたふたと注文。たらふく食べて一人150円くらいでしかも美味しい!田村さんの馴染みっぷり(笑)。


一気に近代化した都市の整然とした街並みと、歴史を刻み込まれた租界の街並み、そして生活の息づく雑多な路地の生み出すカオティックなコントラストが鮮烈な街。図らずも溢れ出した現在と過去のせめぎ合いが生み出した徒花のような美しさ。テレビの深夜映画でジャッキー・チェンの「シティーハンター」をやっていて何だか最後まで見てしまった。


二日目は観光地の豫園へ寄ってからいよいよ上海クィア映画祭会場へ。映画祭の会場はM50という古い紡績工場群をリノベーションしたお洒落なギャラリースペース。神戸のKIITOに近い雰囲気。


ホスピタリティーと若さ溢れる運営スタッフの皆さんにアテンドされて上映の開始を待っていると急に賞の発表が始まって驚く。先に賞を発表してから上映とトークという順番でした。思ってもみなかった脚本賞で名前が呼ばれて驚いていると、さらにグランプリである最優秀作品賞まで!来てよかった!

グランプリ受賞ということで上映順を当初の予定から最後に入れ替えてもらえました。

いざ上映が始まるとこれがめちゃくちゃ盛り上がる。日本での上映では笑いが起きたことのないシーンもウケている。概念的なストーリーだし言語の壁もあるので心配でしたが杞憂でした!質疑応答も積極的で、年長者である田村さんへの質問が多かった気がします。

他の作品も見応えのあるものが多かったです。

僕が気に入った作品をいくつか紹介します。


ひとつめはDandelion Lin監督(中国)の「Slingshot Prince」これ面白いです!

福建省の田舎に暮らすトムボーイ(男っぽい女の子)が同級生男子からの酷いセクハラに耐えかねて怒りを爆発させる復讐劇。田舎のセクシャルマイノリティーの生きづらさを描く前半から一転して後半はハードボイルドなマンハント映画!爽快感!日本でもウケると思います。監督(若い!)にゆうばりに出品するように勧めてみました。

ふたつめは韓国のSeung Yeob Lee監督の「Uninvited」(邦題「母の来訪」)。

同棲しているゲイカップルの部屋に急に田舎から母親が訪ねてくるシンプルな短編映画。オカンあるあるに笑って、彼女の決断にほっこり泣ける作品で、上海の直後に参加した関西クィア映画祭でも「老ナルキソス」と同じゲイ短編集で上映されています。


「Slingshot Prince」のDandelion Lin監督曰く、中国の田舎ではトムボーイやクィアな男の子はいじめの標的になることが多い。ただし男っぽい女の子は成長すれば農作業の労働力になる可能性があるので大人になるにしたがって受け入れられていくとのこと。

通訳のチャトラさん(ウィグル族)が言うには農村では男の子に同性愛の兆候が見られた場合、中学を出たら親が無理やりお見合いさせて進学させず結婚させてしまうのだそうです。だから隠れゲイは多くて熟年になってからセクシャリティーと向き合ってアイデンティティクライシスに陥る事例も多いのだそうです。

ただし上海という街は特別で、ここから現状を変えていきたいという気概を映画祭の主催者やスタッフから感じました。


打ち上げは上海中心部にあるクラブで。

90年代の日本を思わせる活気のあるクラブシーン。0時を超えて踊る70歳の田村さん。

冷めることないフロアの熱気を感じながら上海の夜はふけて、クィアな映画も生き方も一筋縄ではいかないけども世界中で声をあげて変わっていくと良いなと思いました。

上海クィア映画祭の皆さまありがとうございました!



Shanghai Queer Film Festival Winners 2018- The Complete List:

- BEST FILM -

Tsuyoshi Shoji, Old Narcissus

- BEST DIRECTOR -

Zheng Lu Xin Yuan, Feverish

- BEST CINEMATOGRAPHY -

Khoi Ly, Slingshot Prince

- BEST SCREENPLAY -

Tsuyoshi Shoji, Old Narcissus

- BEST ACTOR -

Geun Yeong Kim, Uninvited

- GRAND JURY AWARD -

Xiaoshan Xie, Pink Pill

#GenerationQ #Shanghai #Queer #Filmfest

 「老ナルキソス」が優秀作品賞(技術賞)をいただきました福岡インディペンデント映画祭2018、ならびに準グランプリをいただいた第20回ながおか映画祭インディーズムービーコンペティション、二つの映画祭に出席してまいりました。

 まずは福岡インディペンデント映画祭。9月7日~10日まで参加しました。数年ぶりの福岡は古い友人たちとも再会できてとても楽しかったです。とにかく上映本数が多いので4日間映画を見まくりました。自分の作品以外で特に気になったのは田上龍一監督のドキュメンタリー「葛根廟事件の証言」でした。自主映画で葛根廟事件を取り上げる目の付け所も尊敬しますしなによりノーナレ、音楽無しで演出を極力抑え、情報を生存者の証言に絞ることでイデオロギーによらず事件を追体験させる作りに揺さぶられました。劇場公開されると嬉しいなぁと陰ながら応援しています。
授賞式では受賞監督の皆さま、ゲストの犬童一心監督はじめプレゼンターのみなさまとご一緒させていただきました。エントランスで目についた知り合いを拉致して開催した自主的打ち上げも最高でした。それにしても、うどん、ラーメン、ラーソーメン、もつ鍋と博多は美味しいものが多いですねぇ。

 9月17日に行われた第23回ながおか映画祭、第20回インディーズムービーコンペティションは上映&授賞式当日空の参加でした。北陸新幹線ができる以前は実家の金沢へ鉄道で帰省する時の乗り換え駅だった長岡。こちらも久しぶりに訪れました。笹団子が美味いんだよねぇ。

 長く続いている映画祭だったので少し緊張していたのですが、アットホームな雰囲気で少々面食らいました。グランプリ受賞監督が授賞式に遅刻するというハプニングもありましたが(その直後の写真撮影には間に合ってた!)つつがなく終了。夜は他の受賞監督のみなさんや久しぶりにお会いした林海象監督、映画祭スタッフ、お客様たちとずっと呑んでました。やっぱり映画祭って良いですよねw

さて、今週末はいよいよ日本をとびだして上海クィア映画祭、そして関西クィア映画祭のクィア映画祭2連発!上海は「老ナルキソス」が日本から唯一の参加作品です。気合入れて勝負下着で行ってまいります!!

「老ナルキソス」が第23回ながおか映画祭、第20回インディーズムービーコンペティションで 準グランプリ をいただきました!評価していただいた審査員、市民のみなさまに感謝申し上げます!「老ナルキソス」ほかインディーズムービーコンペティション入賞作品の上映は2018年9月17日(月・祝)14:00から長岡リリックホールにて。皆様のお越しをお待ちしております。久しぶりに笹団子が食べたい!

「老ナルキソス」関西プレミアの日時が決まりました!

関西クィア映画祭2018〈ゲイ短編集〉枠
http://kansai-qff.org/2018/index.html
http://kansai-qff.org/2018/gay_list.html

9月24日(月/休)大阪すてっぷ
10月20日(土)京都大学西部講堂

 キャッチコピーの“ヘンタイ老人”ってまんま分かりやすくて良いですねw
レインボーリール東京で一緒だった「HIV×LOVE?」の山後監督も一緒です!関西の皆様、会場でお会いしましょう!!
「老ナルキソス」が札幌国際短編映画祭のインターナショナルコンペティションに入選しました!これまで何度か挑戦して今回が初通過です。ゆうばり叛逆映画祭以来の北海道、楽しみです。会期は10月11日から14日で最終日にセレモニーがあるようです。北海道の皆さましばしお待ち下さい!
http://sapporoshortfest.jp/

「老ナルキソス」が上海クィア映画祭のアジアン短編部門8作品に選出されました!中国プレミア!どう評価されるのか不安もありますが楽しみです。その頃には広州に拠点を移しているはずの音楽の小島ケイタニーラブさんも合流できるかしら?

それにしても先日のレインボー・リール東京でのグランプリ受賞の興奮がまだ抜けきらないうちにまた嬉しいニュース!ちょっと壊れそうです。


◇上海クィア映画祭(上海酷儿影展)公式サイト

http://shqff.org/

◇アジアンショートフィルム部門(Asian Short Film Section)

https://www.facebook.com/notes/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E9%85%B7%E5%84%BF%E5%BD%B1%E5%B1%95-shanghai-queer-film-festival/short-film-section-official-selection-announced-2018-shqff/692425661149533/


7月16日に行われた第27回 レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)コンペティションで「老ナルキソス」がグランプリを頂きました!主演の田村泰二郎さんはじめ出演者、スタッフ、応援していただいている全ての皆さまに感謝申し上げます!
上映終了後にその場で投票を行い観客投票でグランプリを決定するという事で上映中からお客さんの反応一つ一つにずっとドキドキしっぱなしでしだったのですが、賞の発表で作品名が呼ばれた瞬間に緊張で固くなったハートが一気に弛んで壇上に(段差はなかったけども)上がる時には逆にリラックスしていました。
舞台挨拶でもお話したのですが23年前、まだ学生だった二十歳の時に初めて撮った自主映画を当時はまだ東京国際レズビアン&ゲイ ビデオ&フィルムフェスティバルという名前だった第4回のレインボー・リール コンペティションに出品し、審査員特別賞を頂きました。それがなかったら今、映画の仕事には関わっていなかったと思います。そんな映画祭でもう一度自主映画と向き合おうと思ったこのタイミングで最高賞を、しかも観客のみなさんから頂けたことは自分にとってとても大きな出来事だと思っています。改めて観客の皆さま、司会のブルボンヌさん、よしひろまさみちさん、映画祭運営スタッフとボランティアの皆さま、全ての関係者に感謝申し上げます!(副賞で頂いたTOOTのセクシーな下着、早速着用させていただいてますw)

「老ナルキソス」7月はさらに恒例の名画座オカマルトや高円寺アンノウンシアターなどでの上映もありますのでよろしくお願いいたします!

「老ナルキソス」第12回 関西クィア映画祭2018に入選しました!

関西プレミアです!

上映日時詳細は追ってご報告させていただきます。


◇第12回 関西クィア映画祭

 http://kansai-qff.org/

【大阪】すてっぷホール 9/22(土)~24(月/休)

【京都】京都大学西部講堂 10/19(金)~21(日)

 ※10/20(土)はオールナイト上映

映画祭のブログページで早速紹介していただいています!

http://blog.livedoor.jp/kansai_qff/

映画祭のロゴを良く見ると小さく「タイヘン × ヘンタイ」と書いてありますねぇ。僕ととても相性の良い映画祭なんじゃないかと思います。参加できるのが今から楽しみです!

(東海林)

うちにも届きました!豪華!23年前の白黒パンフ(下)よりお金かかってる感がスゴイ!

スパイラルホールや各映画館、新宿二丁目のお店なんかに置いてあるようですよ。

第27回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)「老ナルキソス」の上映は7/16(月・祝)16:55からの短編コンペ部門、青山スパイラルホールにて。

http://rainbowreeltokyo.com/2018/program/rainbow_reel_competition_2018

7月は映画祭での上映が2つ。一つは金沢、一つは東京。しかも日程が同タイミングという嬉しい悲鳴です。


「レインボー・リール東京」は、セクシュアル・マイノリティをテーマとする作品を上映する映画祭で、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」という名称で1992年より開催され、今年で第27回を迎えます。

国外からもLGBTをテーマにした作品が多数上映されます。「老ナルキソス」が上映されるのは、邦画の短編が対象となった"レインボー・リール・コンペティション 2018"。

映画祭の最終日、スケジュール的には最後から二番目の上映です。


賞は上映後の観客投票で決まるそうです。上映後すぐに授賞式があって結果が分かるので、ドッキドキのヒヤッヒヤです。。

コンペ部門の対象作はバラエティに富んでいて、果たしてどんな結果になるか分かりませんが、ぜひ「老ナルキソス」の応援をお願いします!

(他に面白いのあったらしゃーないけど!)

監督やキャストも登場しますので、是非会場に遊びにきてくださいね。


コンペ部門の対象作はコチラ↓↓


レインボー・リール・コンペティション 2018 | 第27回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~

今年の邦画も、選り取り見取りの傑作揃い! あなたの一票がグランプリを決定します! ※日本語以外のすべての作品に日本語字幕がつきます。 上映日時 7/16 16:55~ ~ @スパイラルホール 老ナルキソス ※日本語以外のすべての作品に日本語字幕がつきます。 英題:OLD NARCISSUS 監督:東海林毅 2017|日本|21分|日本語 □予告編 渋谷芸術祭2017・第6回渋谷映画祭 参加作品 第53回TOKYO月イチ映画祭 グランプリ ゆうばり叛逆映画祭2018 入選 第5回岩槻映画祭 入選 JAPAN FILM FEST HAMBURG 2018 正式上映 ゲイでナルシストの老絵本作家・山崎は、老いて醜く衰えゆく自分の姿に耐えられない。山崎はある夜、若く美しい男性レオに出会う。レオとのプレイ中に倒れた山崎は老いの苦しみを打ち明けるが、年若いレオの心には響かない。溺れ死ぬ時を逃し、年老いたナルキソスは、初めて他人と向き合い、恋に落ちていく・・・ KISS ※日本語以外のすべての作品に日本語字幕がつきます。 英題:KISS 監督:大村諒 2018|日本|8分|日本語 世界初上映 一組のゲイカップル。ふたりはひたすらキスを交わし、愛を深め続ける。主演のふたりはプライベートでもカップルなだけに、映像から見えてくるものは愛そのもの。監督自身も「キスという行為自体の持つ面白さや不思議さを表現した」と語っている。 HIV x LOVE ? ※日本語以外のすべての作品に日本語字幕がつきます。 英題:HIV x LOVE ? 監督:山後勝英 2017|日本|10分|日本語 □予告編 Lake View International Film Festival 正式上映 My True Colors Festival 正式上映 Queer Hippo International LGBT Film Festival 正式上映 Short Cine Fest LGBT-film部門 最優秀賞 KASHISH Mumbai International Queer Film 正式上映 South Film and Arts Academy

第27回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~

本日発売の映画秘宝、カナザワ映画祭「期待の新人監督」特集に加えてレインボー・リール東京の記事も少し載ってました。

両映画祭での「老ナルキソス」の上映は

カナザワ映画祭が7月14日(金)
15:10~短編Bの枠

http://www.eiganokai.com/event/filmfes2018/enfd/


レインボーリール東京が7月16日(月・祝)
16:55~コンペ部門 です。


カナザワ映画祭の最終日は代理人にタッチしてレインボーリールの上映に向かいます。最後まで参加できないのは残念だけど2日間はフリーパスでどっぷり観まくろうと思ってます。ちなみに銀河のアウトローで思い浮かぶのはハイルミュタンテ電撃XX作戦のリーダー・ラモンかな。ありゃアウトローっていうか外道か……。